「金利のある世界」に戻ってきた日本 ― 株式投資も、不動産投資も「考える時代」へ ―
こんにちは、田中 です。
最近、「個人向け国債の金利が上がっている」というニュースを目にされた方も多いのではないでしょうか。
個人向け国債・5年固定で年1.59%(税引前)で募集されています。これは、大手銀行の定期預金と比べると、かなり高い水準です。
ここで大切なのは、「国債が良い」「株式投資や不動産投資が良くない」という話ではありません。
むしろ、日本が金利のある世界に戻り始めた、という点そのものが大きな変化だと感じています。

デフレ時代は「何もしなくても守られていた」
長いデフレの時代、日本ではこんな感覚が当たり前でした。
- 銀行に預けても金利はほぼゼロ
- 借入金利も低く、返済負担が軽い
一方で、物価はゆっくりと下がり、現金の価値は相対的に高まっていくという環境でもありました。
つまり、金利はつかなくても何もしないことで大きく損をする状況ではなかった、というのが、当時の感覚だったと思います。
ある意味、お金の置き場所を深く考えなくても生活や資産が大きく揺さぶられにくい時代だったのかもしれません。
「金利がある世界」で起きる変化
金利がある世界では、判断基準が少し変わります。
一般的に、次のようなことが起きやすくなります。
- 借金は「とりあえず安いもの」ではなく、明確なコストとして意識される
- 投資は「雰囲気」ではなく、中身を吟味される
- 採算が合わない事業や投資は、長く続けにくくなる
これは、決してネガティブな話ではなく、より現実的で冷静な判断が求められる環境になった、ということです。

株式投資も「選択肢の一つ」
金利が上がると、
- すべてを株式投資に回さなくてもよい
- リスクを取らない選択も以前より意味を持つ
そんな環境になります。
もちろん、成長を取りにいく株式投資が悪いわけではありません。
- 投資期間
- リスクの許容度
- 生活とのバランス
によって、適した選択肢が変わるということです。
不動産投資も「前提を見直す時代」
不動産投資についても、同じことが言えます。
これまでは、
- 低金利が続く前提
- 借りやすい環境
- 価格が大きく下がりにくい前提
で考えられる場面が多くありました。
しかし、金利がある世界では、
- 借入条件に無理がないか
- 金利が上がっても収支が耐えられるか
- 長期で保有できる内容か
といった点を、これまで以上に丁寧に考える必要があります。
不動産投資が危険なのではなく、考え方がより重要になったということです。
「あえて急がない」という選択も正解
今の環境では、
- 安全性を重視する
- いったん様子を見る
- 分散して考える
こうした選択もごく自然です。
株式投資も、不動産投資も、「やる・やらない」ではなく、「今の自分に合っているか」が大切なのだと思います。

まとめ:正解が一つではない時代
現在の日本は、これを選べば必ず正解という時代ではなく、自分で考えて選ぶ時代に入ってきたように感じます。
- 安全性を重視する選択
- 成長を重視する選択
- バランスを取る選択
どれも間違いではありません。
不動産についても、こうした視点を大切にしながらお客様に合ったご提案ができればと思っています。


